伸張反射をつかったトレーニング
今回は連動性をあげるトレーニングの仕組みとトレーニングの紹介をしたいと思います。
連動性は、筋肉の縮む順番が正しい事が大事になります。しかし、それを意識して動かすことはすごく難しく、考えながら動かすと逆にパワーが出なかったり、スピードが上がらなくなってしまいます。
そこで、自然に動かされる状態をつくるような動きをするトレーニングを行うことが連動性をあげる近道になります。
自然に動かされる状態をつくるためには、伸張反射をつかうとやりやすいです。
伸張反射とは、筋肉が勢いよく伸ばされた場合に、自動的に筋肉を収縮しようとする、体の中であらかじめ決められらプログラムと言われています。
伸張反射をつかうと、できるだけ早く収縮しようとするので、速筋が使われます。それによって大きなパワーを出すことができるようになります。
ゴルフのような、再現性をもとめられるスポーツでは、伸張反射をいかにつかうことができるかがプレッシャーのかかった中でも同じスイングを繰り返すために必要な要素になります。
この伸張反射をつかったトレーニングの基本でもあり、簡単にできるトレーニングを紹介します。
それはジャンプトレーニングです。簡単すぎてびっくりされたかもしれませんが、トレーニングはシンプルなものが実は大事になります。
シンプルな動きの方が覚えやすいし、これができれば、少しずつ動きを混合させていくこともできます。
いきなりいろんな動きをしようとしても、そもそもの動きができていなかったらすごく難しくなりますし、頭で考えすぎて、身体が反応しなくなってしまうからです。
まずはシンプルなトレーニングから始めて徐々に動きを複合させていくことによって連動性がついていくのです。
それでは、ジャンプトレーニングのやり方を説明していきます。
ジャンプ力は飛距離に大きく影響があると言われています。ジャンプを高く、もしくは遠くに飛ぶには、いかに全身をバネのようにつかうかが重要になる為、ジャンプ力のある人は、連動性も高くなるのです。
ジャンプトレーニングのやり方は、できるだけ深くしゃがんで筋肉を大きく動かしながらおもいっきり飛ぶだけです。腕の振りや上体の振りも大事になるので、とにかく身体全部をつかって飛びます。
最初からおもいっきりやると膝を痛めてしまうので、最初は浅い位置から軽く飛んでいき、徐々に高く飛んでいくようにしてください。
怪我をしては元も子もないので、必ず準備運動をする事と、少しずつ大きく飛んでいくようにしてください。
慣れてきたら、連続でジャンプします。連続で飛ぶ事により、次の動作にすぐうつろうとする時の動きに伸張反射がおきます。これは、しゃがもうとしながら飛ぼうとするので、身体が逆に動こうとして筋肉が伸ばされて反射がおきるのです。
反動を使ってる感覚だと思っていただくとわかりやすいかもしれません。
これを繰り返すと伸張反射を感覚的に覚えていく事ができるし、連動性も高まっていきます。
まず身体に無理のない回数としゃがむ深さでおこない、少しずつならしていってください。最初は、5回を3セットぐらいで、セットごとに高く飛ぶようにしていけばいいと思います。
膝や腰の痛みがある場合は、このトレーニングはおススメしません。その場合はストレッチをして、痛みをなくすことを優先してください。
無理をせずに、まずはできるところからやってみてください。次回は違うトレーニングを紹介していきます。次回もよろしくお願いいたします。